2011年05月08日
戦わない経営
戦わない経営
センムセンサー
・「 夢 」(やる気*情熱*使命感) ☆☆☆☆☆
・「戦略」(戦術*戦略*仕事術) ★★★★☆
・「感謝」(感動*愛*許し*奉仕) ★★★★☆
「戦わない経営」というタイトルからして、戦略だろう、という先入観で読んだのですが、たっぷりと「感謝」のキーワードがちりばめておられます。
それもそのはず、作者の浜口隆則さんが「もう感謝しか思い浮かばない」という心情で書かれているからです。
ご自身の体験と、そこから開発したメソッドにより、内容は非常に説得力があるものになっております。
そして、その「ご自身の体験」であるが故に、感謝が溢れているのです。推測ですが、書いている最中に、勝手に「感謝の波」が来るのでしょうね。そういう浜口さんの人となりも垣間見れて幸せな気分で読めます。
特筆すべき点は、「戦略」と「感謝」が入り混じっていない事です。これはスゴイ事です。他の本だと、ごちゃ混ぜになっている本もありますので、主観と一般論が同時に伝えられて読んだ後に実行に困る、という罠に陥る心配がありますが本書は無用！本当に無用！
理由は、目次で完全に「分離」されているからです。Part1は「感謝」です。Part2は「そろそろ戦略もいっちゃうよー」という心の準備。付録で「戦略」です。この「付録」ってのがいい！Part3ではなく、「付録」！
付録では、実際にこの用紙に書き出してみよう！という、即実行の指南があります。
浜口隆則 かんき出版発行年月：2007年04月 ページ数：123p サイズ：単行本 ISBN：9784761264338 浜口隆則（ハマグチタカノリ）会計事務所、経営コンサルティング会社を経て、大好きな起業家を支援する仕事をするために20代で起業。「日本の開業率を10％に引き上げます！」をミッションにした株式会社ビジネスバンクを創業。その他に、起業専門会計事務所、ベンチャーキャピタル会社、起業家教育事業など、起業支援サービスを提供する複数の会社を所有するビジネスオーナー。数千社という起業の現実を見てきた「起業の専門家」でもあり、自身も現役の起業家として日々真剣に、そして楽しみながら事業活動を行っているかたわら、多くの人にアドバイスもしている。アーリーステージの事業に投資する投資家（エンジェル）でもある。横浜国立大学教育学部卒、ニューヨーク州立大学経営学部卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 1 Message Book 「戦わない経営」-White Flag Management／2 Other messages 成功する起業家の第一条件-雪が降っても自分の責任／付録 Positioning 「真っ白な場所」を探すためのポジショニングマップの描きかた 社長は「幸せの専門家」じゃないといけない。数千人の起業家を支援してきた著者が一番伝えたかったこと。 本 人文・思想・社会 心理学 生き方・人生論 人文・思想・社会 宗教・倫理 倫理学 美容・暮らし・健康・料理 生き方・リラクゼーション 生き方 (詳細ページ)
by RWS-Tool
この「付録」の実行編も、すごくシンプル！シンプルであるがゆえに、これだけやればOK！というものでも無いのも事実。しかし！最初の一歩としては十分すぎる行動です。
外部から聞かれたら「当然、うちは経営会議を毎週行なっておりますよ！」と言っている人でも、その実、行なっていないのがほとんど。もしくは会議という形式だけ行い、実がないでしょう。
それは悪いのではなく、それが現状です。
ならば！やはり泥臭くても初歩的であっても、どこかで「一歩」を踏み出さない限り積み上げが無い、複利が生まれない、と割り切り、早く気付き、本気で「経営戦略」を考えていかないといけません。特に中小零細企業がです！そして、その「気付いて実行に移す」役割は、絶対的に30～40代の経営者です。先輩の知識を拝借して後輩の未来を明るくするのが私達のミッションです。
ベビーブーム世代である以上、人口分布的にも私達が実働部隊になるのは必定、更に、文明においても、私達世代が端境期世代です。「パソコン」という機械の箱を「難しい」とも「できて当たり前」ともとれる世代が私達です。だからこそ、どちらの意見もかいつまんで、今の世の中に馴染ませないといけません。つまり、自分のビジネスに即効性のある使い方を身をもって示さないといけません。
そういう世代には「やる気！」が漲っている場合が多いので、まさに本書の威力を借りて、「戦略」と「感謝」を補充してパワーアップしようじゃあありませんか！！
ページ数も少なく、文字も大きく、フォントも優しい。30分で読めます。
30分で最後まで読んで、「付録」の実行を幹部で60分かけて行なう。これだけで会社には大きな財産が残せるでしょうね！
見つけにくい「戦略関連」の本はここから選んでおります。
▼「泉工業」専務のビジネス戦略関連本
ブログランキング参加しております。
良ければクリックお願いします。励みになります(^^)
本ブログ
◆泉工業株式会社web
京都の伝統[金銀糸（きんぎんし）]ﾒｰｶｰ☆
元IT業界の30代B型末っ子伝統産業メーカー専務です。
社会人になってすぐビジネス書の面白さに目覚め、月10冊ペースで読み続けています。
色々読んでいくうちに、「やる気だけ」でも「感謝だけ」でも「戦略だけ」でもビジネス向上はできない！と悟り、3つの分野のバランス重視という観点で本をチョイスしています。
バランス重視のデメリットは意識が分散しがちになる事。メリットは中長期の成長が見込める事。デメリットを克服するため、「この本はこの分野」と意識して、集中力を高め、少なくともその本を読んでいる間は他の分野は無視してもOK！というルールにしています。読み終えた後、トータルで偏りが無いように数値で確認し、次の本を選ぶ、というようにすると、うまくいっています。
読書以外の仕事の様子は
